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小脇差
参河守大道陳直
商品番号 : C-SD369
江戸時代最初期 美濃(岐阜) 特別保存刀剣 白鞘入
売約済
刃長:38.8cm・1尺2寸8分 反:0.4cm・1分3厘
元幅:34.0mm 先幅:21.5mm(切先から1寸2分辺り) 元重:7.0mm 先重:5.5mm(切先から1寸2分辺り) 目釘孔:1
- 造込
- 平造、高めの真の棟で立上りが残る。
- 体配
- 身幅広く重厚く反付き、先反がしっかりと残る。
- 地肌
- やや大きめの板目鍛均一で、刃境はやや流れた柾目鍛が強く、刃肌は良く詰む。棟寄は柾目肌が所々現れる。
- 刃文
- 匂口フックラとし、沸のよく付いた乱刃。やや角張り尖心の弯刃に2~3連の五の目乱が交じる。
総体に焼幅広めで、刃文の肩~谷に掛けて砂流がよく掛かる。刃中は太目の足がよく現れ、足には細かな砂流が掛かる。
飛焼が各所にあり、刃文の出入は表裏揃う。刃区を超えて殊に深く焼込む。 - 鋩子
- 直調で先は寄心で小丸。返も寄って深く返り、棟は湯走状の焼が見られる。
- 中心
- 平肉付き、独特の檜垣鑢が掛かる。刃上り栗尻で棟には小肉が付く。独特の崩しを用いた銘を堂々と刻る。
- 彫刻
- 表:梵字(カーン)に素剣 裏:護摩箸 表裏共に区下錆際近くで留る。
多くの美濃刀工が全国移住をした江戸時代に、美濃に残り作刀を続けた「大道陳直(だいどうのぶなお)」の脇差です。
とても健全に残されており、今でも手に取るとズシリと重量感があります。いわゆる古刀と新刀の特徴が入り混じった刀ですが、戦国時代から受け継いできた中心仕立の方法を遵守しながらも、江戸時代に流行したスタイルの刃文を焼いています。