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大野義光

於備前国義光彫同作之 平成二十三年八月吉日

商品番号 :D-003-O-033

現代 「蜻蛉切」写し 白鞘

売約済

刃長:40.8 cm 反り:なし 重ね:1.00 cm けら首:1.9 cm

体配
笹穂槍、平三角造、中心は生で孔一つ。鑢目は化粧に勝手下がり。表に護摩箸、裏は櫃に独鈷と素剣と梵字。
地肌
小板目肌良くつんで精美。
刃文
焼き幅広く小沸よくつき、互の目が湾れて足よく入り、金筋、砂流し盛んにかかる。
鋩子
直ぐに焼き詰め。
備考
三河文珠派・藤原正真の作である「蜻蛉切」を模した槍です。戦国武将・本多忠勝が愛用したことで有名です。天下三銘槍として名高い「蜻蛉切」を大野刀匠ならではの精美な地肌を鍛え、働き豊かな刃文を焼き上げています。何より姿に見とれます。フックラとした姿の中に凛とした印象を受けるのは、やはりセンスの良さなのでしょうか。そこへこの彫です。端麗な女性が強い信念を合わせ持ったかのような奥行きさえ感じられます。実際、本歌を凌ぐ魅力がこの作にはあります。強いて言えば、本歌の生まれ変わり・・・失礼な話ですが、この作は本歌よりずっと若いことは確かです。余談ですが、2014年開催されたゲーム会社が企画した「戦国無双の刀剣展」に同類作が紹介されています。なので当槍は影打ちの一本ということになるでしょうか。それにしても、大野刀匠の槍・・・珍しい一品かもしれません。

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