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短刀
俊平
商品番号 : D-SD322
現代 群馬 保存刀剣 白鞘入 昭和45年登録
売約済
刃長:26.5cm・8寸7分 反:無し 元幅:26.0mm 先幅:16.5mm 元重:6.5mm 先重:5.0mm 目釘孔:1
- 造込
- 片切刃造、立上りのある真の棟。
- 体配
- 無反でさほど先細らず、フクラのしっかりとついた姿。
- 地肌
- 板目肌均一によく詰み無地風。所々に杢目や流れ肌が交じる。
- 刃文
- 焼幅やや狭目、匂口締り心で柔らかく匂出来の直刃調。なだらかな出入があり小足や足がよく入る。焼元の匂口は本刃に比べやや締り心となる。
- 鋩子
- 本刃同様直調で先は小丸。
- 中心
- 無反で浅い栗尻、棟に小肉が付き鑢は勝手下。表裏共に丁寧な肉が付けられる。
生涯を通して直刃一筋に鍛刀を続けた、人間国宝・大隅俊平刀匠の片切刃の短刀です。
片切刃という珍しい造込でも形を崩さず、一糸乱れぬ無反の姿にこちらの背筋も正したくなります。表裏で形状の違う片切刃造でも終始ムラ無く刃縁が冴え、高い技術が現れています。中心仕立はとても丁寧であり、鑢と銘字も大隅刀匠の実直な性格が現れています。「仕事は贅沢に生活は質素に」という大隅刀匠の座右の銘がありありと感じられる、凛とした一振です。