INTELLIGENCE
刀剣の世界に足を踏み入れて最初に感じるのは、閉鎖的で底の見えない胡散臭さだろう。
評価の基準・視点・概念すべてにおいて、真実があまりに曖昧で杳として知れない業界は珍しい。
乏しい資料、涌いて出る流布、確証のない根拠と定説が書籍になり模範とされる現実。
学会もなければ討論するフォーラムも無い、ましてや率先して糺すべき機関はその座から静観するだけで無言を貫き通している。
いつからか、一部の権力者と刀剣商が創り出したあまりにも不合理な定説と概念がこの社会に蔓延している。
欲にまみれた虚構から生み出される欺瞞と曲解と無責任に満ちた喧伝。その最たるものは、大磨上無銘極の重要刀剣かもしれない・・・
今ここに刀剣社会の現状を憂い、刀剣研究家・中原氏が私想と放言をもって愛好家達の是非を問う。
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